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2013年 台湾視察
2013年6月20日〜6月23日
台湾・台北
株式会社勝島経営研究所ビジネスカツシマ
引率者 勝島一真 金子剛 丸山徳一
〜視察先〜

・日勝生 加賀屋(旅館)
・リンクビズ台湾(コンサルティング)
・台北市政府公務局衛生下水道工程処
・台湾大洗e連盟(クリーニング)
・冠國營造有限公司(建設・土木)
・布洛?焙坊(パン&ケーキ)
・CrossCharm(IT事業)
・異業種交流会
・九イ分
・台湾高速鉄道


  

台湾 基礎情報
【正式名】中華民国
【首都】台北
【面積】約3万6000平方km(九州とほぼ同じ面積 日本の10分の1)
【人口】約2,300万人
【言語】中国語、台湾語、客家語、台湾原住民語
【通貨】台湾元(1台湾元=3.2円:2013年6月)
【民族】漢民族、原住民
【宗教】仏教、道教、儒教、キリスト教など
【時差】1時間(日本より1時間遅い)


台湾の首都である台北市は台湾経済の中で金融、メディア、通信の中心地としての地位を占めております。アメリカのシンクタンクや経済誌が公表する総合的な世界都市ランキングにおいてもビジネス・人材・文化・政治の面において高評価を得ており、近年では世界に注目される国として注目を浴びています。 産業方面では経済の急速な発展により市民の所得が増大し、高い消費能力とそれに付随する産業の発展が目立ち、サービス業などの第三次産業が台北経済の9割を占めています。その中には卸売り、小売、貿易、飲食、金融サービス、物流サービス、通信事業、インターネット関連、そしてSOHOを含んでおり、特に小売業では人口当たりのコンビニの店舗数は世界一です。また台北市のテクノロジー関連でも整備が進み情報ハイウェイを目指す台湾のコンピューター通信網は世界でも先端の設備率を有しております。

日勝生 加賀屋(旅館)
台北から車で30分の場所に台湾を代表する温泉地「北投温泉」があります。北投温泉地は日本の植民地時代に温泉地として開発されたエリアであり、車から見渡す温泉街の景色は日本の温泉街にいるかのような感じがいたしました。その北投温泉に日本でも有名な老舗旅館「加賀屋」が2010年に進出しました。
旅館は地上14階地下4階で客室は90室。加賀屋は北投温泉街の中でもひと際目をひく立派な外観であり、工事の施工や内装デザインは、日本の加賀屋を設計、施工したデザイナーや業者がおこなっています。一歩館内に入ると上品なお香のかおりが漂っており日本家屋風情を感じさせる大きな吹き抜けが最上階まで続き、そのダイナミックかつ繊細なつくりがとても印象的でした。
加賀屋の台湾進出はモノとして目には見えない「日本式サービス“おもてなし”」の輸出として話題となっておりましたが、そのサービスを受けようと現地台湾人をはじめ様々な国の方たちが宿泊しています。その中で日本人の宿泊割合は20%くらいということです。1泊の宿泊料金はスタンダードルームで1人あたり約3万円からとなっており、金額としては高めではありますが、日本式サービスに価値を認めているお客さんたちは早くもリピートされているとのことです。
お世話をしてくれた台湾加賀屋の仲居さん達は、ほとんどが現地の方たちです。入社してから日本の加賀屋で数年の研修をおこないそれを終えて台湾加賀屋に戻ってきているので日本語がものすごく堪能であり、おもてなしの心、サービス精神がしっかりと受け継がれているという印象がありました。

リンクビズ台湾 (コンサルティング)
台北のビジネス中心街にオフィスを構えるリンクビズ台湾は、現地において台湾企業や日系企業の経営支援をおこなっています。日本企業の台湾進出サポートをはじめ、香港、シンガポール、中国のグループ会社とのネットワークによりアジア全体の進出サポートもおこなっています。代表者は日本人であり、現地スタッフと日本人スタッフにより両国双方に精通する情報とサービスを提供しているコンサルタント会社です。
台湾の経済状況や台湾人の金銭感覚や不動産事情、更に台湾でビジネスを成功させる秘訣などを実際に日々台湾でコンサルティングしている視点からお話していただきました。台湾の大卒の初任給は日本円にして7万6千円で語学ができると13万〜16万と2倍に跳ね上がるということです。

台北市政府公務局衛生下水道工程処(下水処理場)
台湾では経済の発展と共に公共施設の整備が急速に行われています。台北には全部で三か所の下水処理場があり、海の近くに一か所と市内に二か所の下水処理場があります。市内の二か所だけで台北市市内の下水の約80%以上を処理することが可能です。また、現在の台北市における下水普及率はほぼ100%だそうです。
また、市内の下水管工事は環境整備の一環として街の美化にも役を立てています。下水処理で出てきた汚染物は施設内で焼却され、お湯を沸かし発電に使われています。施設内には公園やテニスコート等もあり、環境に優しい下水処理施設だけではなく、市民の方達からも高い信頼と評価を得られています。

台湾大洗e連盟(クリーニング)
日本では目にしない新しいビジネスモデルを展開しているクリーニング工場の視察に行ってきました。台湾はひとり当たりに対するコンビニエンスストアの数が世界一といわれており、またITによるネットワーク化も進んでおります。こちらのクリーニングは台湾の物流とITネットワークにいち早く目をつけて台湾全土からの集客に成功しているクリーニングビジネスです。
1.ネットで注文をいれて、コンビニに衣類が持ち込まれる。
2.コンビニから工場に送られた衣類は、それぞれに商品コードがつけられ、
  一つ一つ手作業でシミやボタン破損などをチェック
  (自分の衣類の作業工程をパソコンやスマートフォンで確認することができる)
3.チェックが終わった衣類は洗濯、乾燥、アイロンを経て配送に効率的な特殊な箱に入れられ自宅に配送
※シミなどがあるものについてはカスタマールームに運ばれて電話やメールでの対応がはじめる。

工場に集められてからの全工程を見学してきましたが、一つ一つの作業にムダがなくそれぞれの作業工程にITを取り込むことで効率的なシステムが構築されておりました。このシステムにより台北から350キロ離れた都市「高雄」からの注文も可能となったということです。


冠國營造有限公司(建設・土木)
台湾の土木建設現場を見てまいりました。台北の中心地から川をひとつ渡った高層マンションが立ち並ぶエリアの河川敷付近で工事がおこなわれておりました。工事の内容は、「自転車専用道路」の建設でした。現在は、マンションをはじめとする近隣住民たちが自転車で河川敷に行くためには大きな土手を自転車から降りて超えていかなければならず、自転車を降りることなく河川敷まで走行できるといった自転車道路をつくっていました。
公共工事による住民への影響は大きく、選挙の票にも大きく影響してくるとのことで、日本では考えられないほどの早さで工事がおこなわれることもあるそうです。細い鉄筋が基礎部分に入れられ、木の型枠の中に生コンが固められていましたが、視察に同行した建設関連の方達からは基礎の鉄筋が細すぎるのではないかという声もありました。


布洛?焙坊(パン&ケーキ屋)
台湾人の兄弟が経営するパンとケーキのお店です。メインストリートに面している小さな店舗ですが、お店の前がバス停であることや、近くに大学など学校が多いことから、店内は仕事や学校帰りのお客さんたちで溢れていました。台湾では、数年前にパリでおこなわれた世界一のパン職人を決めるコンテストにて台湾のパン職人が世界一になったということもあり、空前のパンブームがおこっているということです。
つい最近まではパンというと硬くて味が素朴であるいわゆる伝統的なパンばかりであったそうですが、今は味や見た目に工夫を凝らした最新のパンでないとお客さんに受け入れられないとおっしゃっていました。経営者の陳偉辰さんも世界一になったパン職人もいずれも共通しているのは日本でパン作りを学んでいるということであり、大変驚きました。


CrossCharm(鞄のネット販売)
社長の高岡氏は20年前に日本の大学を卒業し、台湾に渡り台湾大学にてMBAの資格を取得、その後は現在に至るまで成功と挫折を繰り返しながらもその時々のニーズにあった様々な事業をおこなってきている方です。
現在はインターネットによる鞄の販売をしております。高岡氏は海外などで流行しているモノでまだ台湾には入ってきていない商品に目をつけ、それを台湾に上陸させて流行させることをビジネススタイルとしてやってきております。 パソコンと商品が置いてあるだけの小さなオフィスですが、インターネットで販売をするのであればこれくらいのスペースがあれば十分と言っておりました。
台湾ネットビジネスのメリット
・日本製の商品は人気が高く出せば良く売れる
・ネットビジネスなので小さなスペースで事業ができる。
台湾ネットビジネスのデメリット
・日本製の商品は同業他社にコピー商品をつくられて安く販売されることがある。
・商品の値段が高いほどクレームをつけられるリスクが高くなる。

★異業種交流会
在台湾日本人が集まる異業種交流会に参加してまいりました。参加者は多種多様であり、現地法人経営者の方から大手企業の駐在員の方など100名近くが集まり、たくさんの方たちと名刺交換や情報交換をおこないました。

★九イ分
映画「千と千尋の神隠し」のモデルのひとつといわれている九イ分。
眼下に海を見渡せる絶好のロケーションでお茶を飲むことができ、提灯が灯りだしたその風景はこれぞ九イ分という景色でありました。

★高速鉄道
台北から高速鉄道(新幹線)に乗り1時間40分で台南に到着。車両は日本製ということもあり日本の新幹線に乗っている感覚とほぼ同じでありました。約15分おきに1本の間隔で夜の12時近くまで運行しております。


〜台湾の物価〜
・たばこ75元=約240円 ・地下鉄20元=約64円 ・マクドナルドのコーヒー30元=約96円
・ミネラルウォーター15元=約48円 ・セブンイレブンおにぎり25元=約80円
・コーラペットボトル35元=約119円 ・スターバックスラテ(大)120元=約384円

【お弁当】
台湾のお弁当はお米の上に
具がのっているスタイルが多い
お弁当平均価格:60元〜100元
(日本円:180円〜300円)
台湾で売られている日本企業の
お弁当。
平均価格:100元〜500元
(日本円:300円〜1500円)
※親日国家である台湾では日本のお弁当は値段が高くとも売れている。

【不動産】
台北市中山区(ビジネス中心地)
間取り:2〜4部屋 38坪〜55坪
304万円〜324万円/坪
桃園市(郊外:台北から30分)
間取り:3〜4部屋
30.9坪〜51.4坪
60.8万円〜70.4万円/坪
※台湾は現在、不動産を買えば必ず値上がりすると誰もが信じており、かつて日本の不動産バブルのような状態になっている。